となりの隣人

Feb 3- Feb 8 2020

Tokyo

Artists:

Yuri Yamada


1994 東京都出身
2014 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻入学
2018 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
   同大学大学院美術研究科油画専攻修士課程所属

2014 取手アートパス2014(東京藝術大学取手校地) 
2016 進級展(東京藝術大学上野校地)
2017 無二無二(Arts Chiyoda 3331)
2018 BE MY BABY 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻4年生         卒業制作学内展(東京藝術大学上野校地)
       第66回 東京藝術大学 卒業・修了制作展(東京都美術館)
     東京藝術大学×シカゴ美術館附属大学共同プロジェクト          世界の砂を露で洗う(吉原家ギャラリー、東かがわ市引田)
       灰色の森(Gallery Bar Amarcord、新宿)
2019 The Code is: 1231456(シャトー小金井アートスポット2F、武         蔵小金井)
       結局地元と思いたい(Retreat Bar MOD, 銀座)
       フォトふれNEXT PROJECT2019(明治の家、北海道上川郡東川         町)
       石橋財団・東京藝大油画 海外派遣奨学生展(東京芸術大           学上野校地)
       二つの土地、二つのまち(アート&リサーチbar@仲町通り、         東京都台東区上野

Exhibition and Art works

Exhibition site and Screenshots of works

まだ高校生だったころ、わたしは両親と一緒に中国に旅行に出掛けた。
当時の中国はまだ経済成長が進むほんの少し前で、まだ不便なところも多くあったし、びっくりするようなハプニングにも沢山出会った。
でもわたしは、そんな成長前夜の国のスリリングさや法外さにとても惹かれていたのも事実だった。
わたしはその頃から、いやもっとずっと昔から、きっと世界一を名乗ってもいいくらい安全で便利な日本を作るために、我々が、個人の時間や感情、尊厳をどれほど消費してきたかということ、その対価を支払わなければいけない時代に自分が生きているということを常に感じていた。そんな当時のわたしにとって、未だ発展の過程にある国の、活力にみちた姿はとても魅力的なものに見えたのだ。
大人になったわたしは、そんな昔の記憶が忘れられなくて、また、中国のことやそこに住む人のことをもっと詳しく知りたくて、日本にいる中国人の友人に取材の協力を仰いで、今度は一人で中国を訪れた。

久しぶりに見た中国は、過去の日本がそうだったように、いやそれ以上に早いスピードで成長しているように見えた。
街は昔の記憶の数倍も綺麗になっていたし、移動するのも、食事をするのも一人でまったく不便なことはなかった。
反対に中国で出会った人は、昔と変わらず親切だったし、様々な形でわたしを助けてくれた。
でも、話をしていると、皆どこかに、わたしがよく知っている影を感じた。
外から見ている限りでは何の問題もなく成長しているように見えるけれど、それと引き換えに、やっぱり皆何かを犠牲にしているのだ。
それが私たちと同じものなのか、似て非なるものなのかはわからないけれど。
私たちは、何を引き換えに豊かになっていったのだろうか?またその欠乏はなにを持って埋めることが可能になるのか?
それは、中国だけではない、日本の、また日本人であるわたし自身の問題でもある。